患者さまの声

スタッフブログ

こんにちは、培養士の菅野です。
今回は、当院の取り組みについて、少しご紹介します。
当院では、毎年度、成績改善や職員育成の目標を立て、皆様へより良い医療の提供を目指して、毎日働いております。

本年度の医療技術部の目標には、 通常体外受精 (c-IVF)成績アップも一つとして掲げております。
私は、このプロジェクトのチーフマネージャー(自称)をしております。
以前までは、顕微授精 (ICSI)も織り交ぜながら、治療を進めておりました。
通常体外受精は、精子が自分の力で卵子の中に入って受精するため、顕微授精よりも ”より” 自然といえます。
そこで昨年より レスキュー顕微授精 (rescue-ICSI)を導入することで、通常体外受精をメインとした治療方針にシフトしてきております。
体外受精、顕微授精、受精方法については、過去ブログをチェック
↓↓↓
受精障害ってなあに? ~その1~
受精障害ってなあに? ~その2 受精方法の種類~
受精障害ってなあに? ~その3 レスキュー顕微授精~
とっても勉強になりました、ありがとう岸田のアニキ。是非見てみて下さい。


顕微授精は、培養士により精子を直接卵子へ注入するので、成績向上と聞くとイメージしやすいかもしれません。
通常体外受精では、精子が頑張って卵子に入ってくれなくてはいけないため、直接の改善というのは難しいのです。
そのため、今までの成績から『こんなタイミングですると良い成績!!』『こういう精液検査データだとあまり良くないね…』などなど、を見つけ出して、ベストな受精環境づくり、ベストな通常体外受精の適応を探して、精子が受精しやすい環境づくりをしてあげます。
いってしまえば受精コーディネーターというわけです。

医療技術部では、今の成績に満足せず一年間かけて、成績アップで皆様のお役に立てるよう努力していきたいと思います。

c-IVF成績改善プロジェクト チーフマネージャー / 受精コーディネーター (自称)
菅野 (自称)