高度生殖補助医療
生殖補助医療とは、
Assisted Reproductive Technology : ART
体外受精をはじめとする、
卵子や精子を体外に取り出して行う
不妊治療です。
体外受精ってなに?
女性の卵子と男性の精子を体外へ採り出し、外で出会わせてあげて【受精】、成長させていくことです。
そして順調に成長が進めば、女性の子宮へと受精卵を戻してあげます【移植】。
卵子の大きさは約0.1mm、精子の全長は約0.06mmで、肉眼では見ることのできない小さな細胞です。
そのため、体外受精は不妊治療の中では最も高度な技術が必要となります。
当院では日本卵子学会で知識や経験が認定された「生殖補助医療胚培養士」が卵子と精子、受精卵のお世話をさせていただいています。

わたしたち夫婦は、
体外受精をしたほうがいいの?
不妊治療には様々な検査や治療方法があります。その中で『自分たちは体外受精をするべきなのかどうか』、医師とよく相談をして治療方針が決定します。当院では以下のようなご夫婦の方々に、体外受精をすすめています。
- タイミング法や人工授精を何度もチャレンジしたが、結果が得られない場合
- 卵管が詰まっていたり、精子数が少ないなど、体内で受精することが難しいと考えられる場合
- 年齢が40歳以上の方やAMH(抗ミュラー管ホルモン)が低い方など、早めの治療をお勧めしたい場合
体外受精は「特殊な治療」 ではありません
「自分たちが特殊なのではないか…?」
そんな不安をお持ちなのではないでしょうか?
では、実際にどうなのでしょうか。
1978年に世界で初めて体外受精によって女の子が生まれました(ちなみに、彼女は 28歳のときに自然妊娠で健常な男児を出産しています)。
そして現在、2022年の日本産科婦人科学会からの報告によると、2020年には、体外受精など生殖補助医療の治療は443,282件が実施され、その結果生まれてきたお子さんは60,381人にもなります。2019年の統計によると14人に1人が生殖補助医療の治療によって生まれてきたお子さんになるそうです。ですから、体外受精の治療は決して特殊なものではないのです。
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実際の治療の流れは?
患者さま一人ひとりに合った治療方法を医師と相談しながら進めていきます。そのため個人差はありますが、以下に基本的なスケジュールをご紹介します。
採卵前周期・・・点鼻薬などのお薬が始まる場合もあります。
- 1日目
- 生理開始
- 2日目
- 3日目
- 注射①
排卵誘発剤スタート
(飲み薬がスタートする場合もあります)
体外受精では多くの卵子を得るために複数個の卵胞を育てる必要があります。そのため、約7〜10日間のホルモン注射が必要になります。当院では、ご自宅で自分で注射ができるように自己注射の動画をご覧いただけます。 - 4日目
- 注射②
- 5日目
- 注射③
- 6日目
- 注射④
- 7日目
- 注射⑤
- 8日目
- 注射⑥
診察日
卵胞の発育具合や内膜の厚さをチェックします。状態を見て、注射が追加になる場合もありますが、順調であれば卵子を採る日(採卵日)が決まります。
- 9日目
- 注射⑦
- 10日目
- 夜に行う注射(または点鼻薬)があります。
- 11日目
- 12日目
- 採卵日
- 採卵は10分ほどで終わる日帰りの簡単な手術です。
- この日にご主人様の精子も必要となります。

卵胞(らんぽう)と卵子
普段の超音波の診察で見ている黒くて丸い部分は「卵胞」と言って、卵子ではありません。通常、この卵胞の中に1個の卵子が入っていますが、超音波で中の卵子の存在を確認することは出来ません。そのため、採卵しても卵子が入っていない場合もあります。
- 体外受精と顕微授精
採卵後、取り出した卵子と精子を出会わせてあげます。出会いの方法は2種類あり、どちらの方法を選ぶかは、医師や胚培養士と相談して決めていきます。
- 体外受精
精液の状態が良好なご夫婦に対して適応となります。採れた卵子と選抜された運動良好精子を一緒にしてあげることで、精子が自力で卵子の中へと入っていき受精する方法です。
顕微授精精子の数が少なかったり、運動性が悪かったりする場合や、体外受精では受精し難い卵子や精子であった場合に適応となります。卵子1個の中に、顕微鏡下で精子1個を直接注入して受精する方法です。
- 採卵後
1日目 - 受精の確認
採卵翌日、受精しているかどうかの確認をします。
正常受精している卵子の中には「前核」と呼ばれる丸いものが2個見えます。
2個の前核はそれぞれ「卵子側」と「精子側」に由来しています。また、採卵した卵子が全て受精するとは限りません。なかには、前核が3個以上見える異常受精や壊れてしまっている卵子(変性卵)もあります。 - 採卵後
2日目 写真は受精卵の成長の様子です。
- 採卵後
3日目 - 胚移植の実施と受精卵の凍結
受精卵の発育状態を確認し、
Drと今後の方針を決定します。- 受精卵(胚)を子宮内へ戻してあげることを「移植」といいます。
- 当院では基本、採卵後3日目または5日目に移植または凍結を行っています。
- 移植できる受精卵は原則1個ですが、治療回数や年齢によっては2個まで移植可能です。
- 移植しなかった受精卵は凍結保存(Question4へ)することができます。
- 凍結する受精卵は、成長具合を見て医師と相談をして決めています。
- さらに発育を進めて”胚盤胞”での移植や凍結をすることもできます。
培養3日目までの胚の評価ポイント
- 採卵後
4日目 写真は受精卵の成長の様子です。
- 採卵後
5・6日目 - 胚移植の実施と受精卵の凍結
受精卵の発育状態を確認し、Drと今後の方針を決定します。
- 順調であれば採卵後5日目には胚盤胞へと成長しています。
- 胚盤胞にまで成長する受精卵は、受精した受精卵のうちの、おおよそ半分程度です。
胚盤胞の評価ポイント
胚盤胞の評価
内細胞塊と栄養外胚葉の細胞の数や密度の濃さによってA・B・Cの順で評価しています。
- 1週間後
- 2週間後
- 妊娠判定日
採卵から2週間後が妊娠判定日です。
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凍結した受精卵はどうするの?
凍結した受精卵って大丈夫?

凍結した受精卵は、次回の治療で融かして移植のみを行うことができます。この技術を「凍結融解胚移植」といいます。
採卵する場合と比較して、スケジュールも簡単になり、身体的にも経済的にも負担が軽減されます。
受精卵は冷凍庫で凍っているわけではなく、液体窒素というマイナス200度近い特殊な液体の中で保存されています。
また、凍結技術の飛躍的な進歩により、融かした後の生存率は98~99%と言われています。しかし、凍結した受精卵が弱いと1~2%の確率で、融解後に壊れてしまう場合もあります。
- 凍結融解胚移植は、ホルモンのお薬を使用して子宮の中をきれいに整え、受精卵が着床しやすい環境になったところで受精卵を子宮へと戻します。
- ホルモンのお薬は貼り薬や膣坐薬なので、採卵のような毎日の注射はありません。
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- アシステッド
ハッチング 受精卵が子宮に着床するためには、透明帯と言われる「殻」から脱出してこなければいけません。これを「ハッチング(孵化)」と言います。受精卵の中にはハッチングし難いものもありますが、それを見た目で判断することはできません。そこで、ガラスの細い針で透明帯に切り込みをいれたり、レーザーの熱で透明帯の一部を薄くしてハッチングの手助けをしてあげます。この技術を「アシステッドハッチング」と言います。
- 高濃度ヒアルロン酸含有培養液
- ヒアルロン酸によって、胚盤胞の着床を促進する効果と受精卵の保護効果があるといわれています。
移植の際に受精卵と一緒に子宮へ注入します。
- 卵子活性化
- 顕微授精を実施しても受精卵が得られない患者さんが対象となります。
受精を促す処置を行います。
- 先進医療タイムラプス培養
- 培養器に内蔵されたカメラによって培養中の受精卵を一定間隔で自動撮影し、培養器から取り出すことなく観察することができるため、受精卵へのストレスを軽減できます。
また、タイムラプス培養をすることにより、より詳細な受精卵の発育状況を把握でき、発育順調な受精卵の見極めに役立ちます。
- 先進医療ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術(PICSI)
- 顕微授精で精子を選ぶ際、ヒアルロン酸に付着する精子を選択します。ヒアルロン酸に付着する精子は成熟しているといわれています。成熟精子で受精することによって受精卵の発育改善や流産率の低下が期待されます。
- 先進医療膜構造を用いた生理学的精子選択術(Zymot)
- 小さい特殊な穴が空いたフィルターで精子選別を行うことで、形態・運動性の良好な精子が集まります。従来の方法と異なり、遠心分離処理を行わないため、精子への物理的ダメージを軽減することができます。ある程度の精液量と精子濃度が必要で、Zymotを実施した場合は顕微授精となります。
- 先進医療SEET法
- 凍結胚盤胞移植を行う2〜3日前に培養液を注入する方法です。子宮内の着床環境を整える働きがあり、着床率の上昇が期待できます。
- 先進医療2段階胚移植
- 卵子と精子は卵管で受精し、子宮内へと運ばれてきます。このとき、受精卵から出される信号により、子宮が受精卵を受け入れる準備をすると考えられています。この考え方から、胚盤胞を移植する2〜3日前に先に分割期胚を移植する方法を、2段階胚移植と言います。
- 透明帯開口法
フラグメントの多い胚の一部を大きく開口する当院独自の技術です。
受精卵の発育スペースが広がることにより、良好胚盤胞へ発育する可能性が期待できます。
- 透明帯除去法
受精を確認し、分割を開始する前に透明帯を完全に取り除く技術です。
フラグメントの発生を抑えて、胚盤胞へ成長しやすくさせます。
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男性不妊外来
子どもが授からないカップルの
2組に1組は男性側の
原因であることが現状です。
不妊症と聞くと、女性にすべての原因があるように思われますが、子どもが授からないカップルの2組に1組は男性側の原因であることが現状です。
実際には、男性側の因子が40%、女性側の因子が50%。お二人ともに因子がある場合が10%と報告されています。また、加齢、食生活の乱れや生活環境の変化、ストレスなど、様々な要因が精子数の減少や精子の運動率の低下を引き起こし、男性不妊は増加傾向にあるようです。
そこで当院では、泌尿器科の不妊専門医と連携し男性不妊外来を行っております。
精子の酸化ストレス検査
精子の数や運動性だけでは判断できない
精子の「質」 を見る新しい検査です
精子数や運動率が問題無くても ストレス値が高いことがあり、これが原因で良好な受精卵が育っていない可能性もあります。 検査結果から、医師と今後の治療方針を決定し、サプリメントの利用や手術などでストレス改善を目指します。

男性不妊外来診療日[完全予約制]
学会出張等で変更となる場合があります。また、あらかじめ必要な検査を受けて頂いてからの診察のご予約となる場合もございますので、診察をご希望の際には直接お電話にてお問い合わせ頂くか、スタッフまでお声がけください。
- 一般男性不妊
- 無精子症
- 高度乏精子症/無力症
- 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 勃起障害
- 射精障害 など
精液検査
精液中の精子の状態を確認します。- 精液の量
- 濃度
- 運動率
- 正常形態率
酸化ストレス検査
- 初回精液検査では必ず実施いたします。
- 人工授精や体外受精の際に提出された精液でも検査可能です 。
血中ホルモン検査
脳の下垂体や精巣の機能について調べます。- 卵胞刺激ホルモン(FSH)
- 黄体形成ホルモン(LH)
- プロラクチン(RPL)
- テストステロン
- エストラジオール
当院では日帰り手術を行っております。
- 顕微鏡下精索静脈低位結紮術(VC)
- 精巣内精子採取(TESE)
- 顕微鏡下精巣内精子採取(MD-TESE)
- 顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術(バリックス)
- 精索静脈瘤とは、本来は心臓へ血液を戻す精巣の静脈で、重力等で血流が逆流して精巣の周りに血液が停滞(うっ血)してしまう病気です。一般男性で15%、不妊男性で40%以上の方にあります。精巣の温度は体温より2~3度低い状態で精巣が機能するため、精索静脈瘤を放置すると精巣機能(精子と男性ホルモンを作る機能)が低下します。
精索静脈瘤が認められた場合、診察にて治療の対象か否かを判断します。手術は日帰りで顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術(バリックス)を行っており、顕微鏡と超音波血流計を用いて、精索及び外精組織から、血管、リンパ管、神経を1本1本丁寧に分離し確認し、逆流静脈だけを結紮します(手術時間は約1時間半です)。合併症はほとんどありませんが、起こり得る合併症として、出血、疼痛、感染、周辺臓器(腸管、腹膜、精巣動脈、精管等)の障害、麻酔アレルギーがあります。
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カウンセリング

その時間が、自分と向き合う
大切な一歩かもしれません。
通院中は治療によって生じる感情やストレスがなかなか解消されず、積み重なり精神的負担が大きくなることもよくあると言われています。家庭やお仕事なども抱えながらの生活はさらにストレスを増大させてしまいます。ストレスとうまく付き合いながら、治療と向き合う気持ちをより良くするにはどのようにしたらいいのか、一緒に考えていきたいと思っております。
また、「誰かに聞いてもらいたい!」「看護師さんと話したい」など、自分の気持ちや悩みを話すことですっきりすることもあります。
時間をゆっくり使ってお話しされたい方は、ぜひ以下のカウンセリングなどをご利用ください。
ナースコンサルテーション
検査や治療について詳しい情報を取り入れて、どうすべきかの選択肢を、患者様の悩みや迷いを聴きながら一緒に考えていきます。当院では、生殖補助医療を十分理解している看護師が皆さまに携わっております。その中でも不妊症看護認定看護師、不妊カウンセラーという資格を有している看護師がナースコンサルテーションを担当させていただきます。
不妊症看護認定看護師
日本看護協会が認定している資格で、認定教育研修を受講し、不妊症についての専門的な病態・検査・治療・心理の知識や熟練した技術を習得した看護師です。
不妊カウンセラー
日本不妊カウンセリング学会が主催している講座を受講し、認定試験の合格により認定を受けることが出来る資格です。不妊治療について学び、不妊患者の心理やカウンセリングの方法を学びます。
- 実施日
- 毎週 火・木・金曜日
- 受付時間
- 14:00~ 50分程度
- 実施場所
- 説明室または1階カウンセリングルーム
- 料 金
- 通院中の患者様 30分 2,200円(税込) /
60分 4,400円(税込)
通院中以外の患者様 30分 3,300円(税込) /
60分 6,600円(税込)
ご予約はこちらへ
心理カウンセリング
当院では心理カウンセリングを行っております。聞きなれない言葉だと思いますが、心理カウンセリングは悩み多き人だけが利用するものではありません。不妊治療では精神的負担も大きいものですが、日常生活における他の悩みと違うところと言えば、気軽に他人に相談しづらい内容だということです。小さな負担でも一人で抱え続ければ、少しずつそれがたまっていき、体やこころに影響を及ぼします。スッキリしない、気持ちがもやもやするなど”なんとなく”のうちから利用していただきたいと考えています。
頑張ったのに結果が出ないことが続くと気持ちが落ち込んだり、イライラしたり、やる気がなくなったり、焦りを感じたりなどの感情の変化が見られることがあります。また、頭痛、肩こりなど体調面の変化として現れることがあります。そんな時に、ご自身の気持ちを話して共有してもらうことはとても大切です。自分で抱えることも大切ですが、抱えるこころの荷物が大きくなりすぎると視野が狭くなり解決のヒントが見えなくなってしまうことがあります。
そんな時、誰かに話すことで客観視できるようになることはとても役に立ってくれます。治療を始める前や治療終了後もご利用いただけますので、お気軽にご相談下さい。
相談内容に関しては、治療のことに限らず、ご家族や夫婦のこと、仕事のこと、ご自身のこと、その他の人間関係などどんなことでも構いません。ご自身が気になることや話したいことを自由にお話下さい。問題解決できるよう、心理士がお話を丁寧にお聴きし、じっくり時間をかけてお手伝いしていきます。
<相談内容は?例えば…>
- 意思決定が必要なとき(選択に迷うとき)・・・今後の治療について、ステップアップ、治療のやめどき
- 人間関係の悩み・・・夫、友人、親せき、仕事など
- 自分自身のこと・・・気持ちの浮き沈み、沈んだ気持ちをどうにかしたい
- 治療に関する悩み・・・うまくいかない、このまま治療をすすめていいんだろうか
生殖心理カウンセラー/臨床心理士/公認心理師
- 実施日
- 毎週木曜日13:00、14:00、15:00、16:00
毎週金曜日 9:30、10:30、11:30 - 受付時間
- 原則1回50分(短い時間でも構いません)
- 実施場所
- 説明室または1階カウンセリングルーム
- 料 金
- 1,100円(税込)
当院以外の患者様 5,500円(税込)
Y’sカフェ
治療中の気持ちのこと…他のみんなはこんなときどうしているの?
そんなお話をする機会がない方、同じく通院されている他の患者様とお茶を飲みながら、おしゃべりしてみませんか?心理士が一緒に参加し担当させていただきます。詳細はクリニック内で配布しているご案内をご覧下さい。内容や気になること、不明な点は心理士またはスタッフにおたずね下さい。ご参加お待ちしております!
Caféオープンの日は心理カウンセリングはお休みします。
- 実施日
- 毎月1回金曜日
- 受付時間
- 10:00~11:30
- 実施人数
- 6名まで
- 料 金
- 無料
- 予 約
- 予約システムからご予約が可能です。
(直接、受付に申し込むことも可能です。)
ご予約はこちらへ
栄養相談
卵子・精子の質は普段の食事内容が密接に関係しています。
また、近年では体重異常(肥満・低体重)が原因による不妊が増加傾向にあります。栄養相談では、自分自身の食生活を見直し、妊活中に必要な栄養素や血液検査の結果をもとに管理栄養士が患者様ひとりひとりの生活スタイルに合わせた食事のアドバイスをさせていただきます。
<相談内容は?例えば…>
- 妊活する上でどんな食事をするといいの?
- 減量したいけど、ダイエットが続かない…どうするといい?
- 今、自分が食べている食事を見てほしい!
管理栄養士
厚生労働大臣の免許を受けた国家資格で、食に関するより高度な専門知識をもち、病気を患っている方、健康な方一人ひとりの身体状況、栄養状態に応じた健康の保持増進のための栄養指導を行います。
フードスペシャリスト
公益社団法人日本フードスペシャリスト協会により認定を受け与えられる資格です。食の本質が「おいしさ」、「楽しさ」、「おもてなし」にあることをしっかり学び、食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家です。
- 実施日
- 毎週 火・金曜日
- 受付時間
- 14:00~、15:00~ 50分程度
- 15:00~はオンラインのみ
- 実施場所
- 説明室
- 料 金
- 1回 1,100円(税込)
ご予約はこちらへ
診療のご案内
現在、「なかなか赤ちゃんができない…」と悩んでいるカップルは8組に1組と言われています。
ご夫婦2人で1年間頑張っても妊娠しなければ、検査だけでも受けてみてはどうでしょうか。
また、妊娠には女性の年齢が大きく関係してきます。女性の年齢が35歳を過ぎていれば、早めに受診することをおすすめします。



- 基礎体温測定
- フーナーテスト
- 子宮卵管造影
- ホルモン検査
- 精液検査
- 頚管粘液検査
- 経膣超音波診断


*1:タイミング法を試す場合があります
*2:人工授精を試す場合があります
検査結果を見て治療方針が決まっていきます。 項目をクリックするとそれぞれの詳細ページにジャンプします。
一般不妊治療
不妊の原因を検査しながら、
タイミング法や人工授精を行います。
タイミング法は自然の排卵周期で妊娠しなければ、
排卵誘発剤の服用や注射を行っていきます。
どの時期にどんな検査を行うの?
女性側の検査内容と実施時期
月経周期28日で表現しています

- AMH・基礎ホルモン・甲状腺ホルモン検査(血液検査)
/月経5日以内 ¥5,010(保険 3 割負担)
AMH(抗ミュラー管ホルモン)、LH:黄体化ホルモン、FSH:卵胞刺激ホルモン、エストロゲン:卵胞ホルモン、プロラクチン、抗サイグロブリン抗体、TSH:甲状腺刺激ホルモン、FT4:遊離サイロキシン - 子宮卵管造影検査/月経7~11日頃 ¥4,500(保険 3 割負担)
子宮卵管造影検査で卵管の閉塞や狭窄などによる不妊の原因を見つけるための検査 - 排卵期検査(卵胞、子宮内膜計測)、尿検査(排卵検査:G-LH)
/月経13〜14日頃 ¥710~¥2,150(保険 3 割負担) - フーナーテスト(頸管粘液検査)/月経13〜14日 ¥200(保険 3 割負担)
性交後の子宮頸管粘液の中にある精子の状態を見る検査 -
黄体期検査/月経19~23日頃 ¥1,880~¥3,320(保険 3 割負担)
ホルモン検査(プロゲステロン・エストラジオール)
※超音波検査を行う場合がございます。 -
私費検査/保険診察と別日 ¥21,560(税込)
精子不動化抗体、末梢血液一般検査、ホモシステイン、ビタミン D、麻疹、風疹、B型肝炎、C型肝炎、梅毒RPR・TP、HIV
男性側の検査内容
- 精液検査・精子酸化ストレス検査 ¥14,850(自費税込)
- 感染症検査 ¥12,540(自費税込)
B 型肝炎・C 型肝炎・梅毒・HIV・風疹・麻疹・ムンプス(おたふく) - 超音波検査・触診検査 ¥7,810(自費税込)
- 泌尿器外来にて専門医が診察いたします。
診察内容によって追加検査(採血)を行う場合がございます。
- 泌尿器外来にて専門医が診察いたします。
卵管の検査ってどういう検査?
子宮卵管造影検査といい、レントゲンの検査で、子宮の入り口から造影剤を注入し、子宮や卵管の状態、卵管の通過性や、卵管采周囲の癒着の程度を知ることが出来ます。
卵管鏡下卵管形成術(FT)とは…
子宮卵管造影検査で卵管の閉塞や狭窄が認められた場合、FTの適応となります。卵管は卵子と精子が出会う大切な場所です。内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)を使用し体への負担の少ない治療法で、卵管の通りを良くすることによって妊娠へつなげることができます。 (FTは健康保険が適用される治療です)
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人工授精ってどんな治療?
排卵日に合わせて、洗浄・濃縮した元気な運動精子を直接子宮内に入れる方法です。タイミング法のあとのステップアップした治療が人工授精です。ご主人の精子が少ない、また運動率が悪いと診断された方や、頸管粘液の性状などにより精子の子宮への侵入がうまくいかない場合、抗精子抗体が陽性の方などが適応となります。

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統合医療
心身のバランスを整えるトータルケア
〝統合医療〟Integrative Medicine
統合医療とは、近代西洋医学を中心とし、その医療のみならず東洋医学・民間療法をはじめとする相補(補完)・代替療法を積極的に取り入れ、一人ひとりの患者さまに合わせた統合的な治療を行うものです。当院では総合的に患者さまをサポートできるよう、様々な連携を行っています。

サプリメント当院取扱いサプリメントのご紹介
妊娠に向けた健康な身体づくりには、規則正しい生活とバランスのとれた食事が基本です。しかし必要な栄養素を食事のみで摂取することは難しいです。サプリメントを活用し、不足しがちな栄養素を補いましょう。

「エレビット」
- 胎児先天異常を防ぐ
- 妊娠合併症を防ぐ
- ホモシステイン
(悪玉アミノ酸)を下げる

「ビタミンD」
- 受精卵を着床しやすくする
- 妊娠合併症予防
- 精子の質の向上

「PQQ」
- ミトコンドリア活性
- エストロゲン産生促進
- 卵巣のアンチエイジング

「DHEA」
- 妊娠率の上昇
- 着床率の改善
- 流産率の低下
- 卵子の質の向上

「メラトニン」
- 協力な抗酸化作用
- 卵子の質の改善
- 睡眠リズムの安定
- アンチエイジング

「LC」
- 精子の運動性の向上
- 精子濃度の上昇
- 勃起不全の改善

「アルギニン」
- 子宮内膜血流改善
- 子宮内膜を厚くする
●当院でご購入いただけます
ご希望の場合はスタッフまでお声がけください。
低反応レベルレーザー治療
低反応レベルレーザー治療は、健康な組織に対して組織破壊作用を全くもたない、非常に低い出力のレーザーを利用して、細胞の活性化を図ることを目的に行っています。単独で行うのではなく、他の治療と併用して行うことでその効果が高まるといわれています。
レーザー治療の期待と効果


- ホルモンのアンバランスが改善される
- 子宮や卵巣への新しい血管が増殖する
- 子宮や卵巣の血流が増える
- 子宮がやわらかくなり成長する
- 子宮内膜が厚くなり着床しやすくなる
- 卵管が太くなり卵子が通りやすくなる
- 未成熟卵が成熟卵になる
- 採卵数が増える
- 過剰なアレルギー反応を抑えることで受精卵が子宮に着床しやすくなる
- 流産しにくくなる
(日本レーザーリプロダクション学会報告より)
- 実施日
- 平日
- 受付時間
- 診療時間内(実施内容によって異なります)
- 開催場所
- 1階 レーザー治療室
- 施術者
- 医師の指示により、看護師が実施します
- 内容
- 首にある星状神経節近傍部に照射後、下腹部に照射します(1回20分程度)。
週1、2回で効果が得られたと報告されています。 - 費用
- 3,300 円(税込)
- リスクおよび副作用
- 非常に低い出力のレーザーのため、副作用についての報告はなく、治療中に痛みもありません。
- 治療に用いる半導体レーザー機器は、医療機器として認証されております。
- 悪性腫瘍のある方、心臓疾患がありペースメーカーを使用されている方など、医師が不適当と判断された方は治療を受けていただくことができません。
ご希望の方は、はじめに医師の問診を受けていただきますのでお申し出ください。
ヨガセラピー
ヨガはホルモン調整やストレスレベルの安定性、血流などの改善に効果があります。
ゆったりとした動きと呼吸は不安感や緊張感を解放し心と身体の繋がりを取り戻させてくれます。

高橋先生からのメッセージ
ヨガは特別な事ではありません。日常に繋がる動作をよりよくサポートするものです。
動きも大切ですが、何よりも自分のペースで心地よい呼吸を繰り返し、下顎や肩の力を抜いてリラックスしましょう。ハードな動きではなく心身を養うようなタイプのヨガです。心身のバランスを見つめセルフメンテナンスをしながらエネルギーもチャージしましょう。
- 実施日
- 毎週木曜
15:00~16:20 - 開催場所
- 1階 ラベンダーホール
- 講 師
- 高橋 久子(Vitamins Yoga 主宰)
ヨガセラピー
- レッスン料 無料
- 当院で現在治療されている患者様を対象としております。予めご了承ください。
身体の末端からほぐし、呼吸法や、身体の要の骨盤周りを意識した緩やかな動きのヨガで身体全体をほぐしていきます。季節ごとに替わる身体に寄り添った動きや呼吸、プチメディテーションでも心に身体にスペースを作っていきます。
ヨガが初めての方も安心して楽しめます。
リラティス
冷え性・血行不良や、骨盤の歪み、自律神経の不調改善を目的にした、60分間のクラスです。セルフマッサージ、ピラティス、バレトンを組み合わせた温活で、アンチエイジングも期待できます。

木村先生からのメッセージ
「リラティス」の中では”深い呼吸”をする事を常に心がけてレッスンを進めます。呼吸は自律神経の働きと関係しているため、ホルモン分泌、血圧、体温調整などの働きをコントロールしています。
深い呼吸を行う事で、体の隅々まで酸素をたっぷり送り込み、代謝を高めるとともに、心を落ち着かせ、心身ともに緊張を解きほぐしていきます。
<内容>
前半は体全体のコリをほぐし、骨盤の状態を整えます。
後半にはピラティスやバレトン®で、体の軸となり、内側から体を支える筋肉を目覚めさせていきます。

<Point>
- 体内に酸素をたっぷり取り込む
- 心とからだを”ほぐす”
- 体の軸となる内側の筋肉を目覚めさせる
- 実施日
- 毎週月曜日
15:00~16:00 - 開催場所
- 1階 ラベンダーホール
- 講 師
- フィットネスインストラクター木村 絵美子
リラティス
- レッスン料 無料
- 当院で現在治療されている患者様を対象としております。予めご了承ください。
鍼 灸
鍼灸の刺激は自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用し、自然治癒力を高めます
鍼灸治療の小松先生からのメッセージ
鍼灸治療をご存じでしょうか?あまりなじみ深くないワードかも知れません。もしかしたら、肩こりや腰痛で、あるいは美容鍼灸で受けたことのある方もいるかも知れません。そんな鍼灸治療ですが、近年では婦人科領域、とりわけ不妊治療の分野で注目されており、統合医療の観点からART医療機関と連携して専門的に取り組む鍼灸院も増えてきました。
鍼(はり)は髪の毛ほどの細い鍼を使ってツボを刺激して、自律神経系の状態を整えて血行を改善したり、ホルモンの分泌にも働きかけたりします。

灸(きゅう)は「もぐさ」をツボに載せて燃焼させることで、ごく小さな火傷を作り身体を温めたり免疫系の働きを高めたりします。最近の研究では鍼灸治療を行うと、妊娠率が上がってくれることも分かってきました。妊娠率が上がると一言で言っても様々なメカニズムがあるのですが、採卵数が増えてくれたり、胚移植時の成績が上がってくれたりします。不妊鍼灸治療では採卵周期や移植周期といった、それぞれの治療内容に合わせて最良の鍼灸治療を選択していきます。また、妊娠しやすい身体づくりもしていくことで成績を上げてくれるのだと考えています。不妊症で悩まれているご夫婦に一日も早く赤ちゃんが授かるようにと願いながら、当院も仙台ARTクリニックと連携して不妊鍼灸治療に取り組んでいます。
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女性の為の鍼灸院 キュアーズ長町 〒982-0011 仙台市太白区長町7丁目17-20
- 施術者
- 院長小松 範明
TEL 022-725-0230 http://cures-nagamachi.com/art.php
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