ブログカテゴリー: 看護部より

皆さんこんにちは、看護部です。6月といえば、梅雨入りですね。雨降りジメジメで憂鬱ですが、紫陽花の上の小さな雫がキラキラして綺麗だったり、カタツムリがイキイキした姿を見るのが嬉しかったり、いいこともたくさんありますよね。

また、6月の季語には「葵」「青梅」「紫陽花」「雨蛙」「瓜の花」「桜桃」「蛙」「かたつむり」「黴(カビ)」「五月雨」「紫蘇」「枇杷」「水無月」などがあります。イメージするだけで、古き良き日本の風情を感じられますね。梅雨の季節もなかなか良いものですね。それでは、そろそろ本題に入りたいと思います。

今回は「プレコンセプションケア(preconception care)」ついて話したいと思います。あまり聞き慣れない言葉だと思います。これは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことをいいます。「プレコンセプションケア」によって、女性やカップルが「より健康になること」、「元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと」、さらには「女性や将来の家族がより健康な生活を送れること」を目指すものです。

具体的には、プレコンセプションケアにおいて、葉酸が注目されています。妊娠する1か月前~妊娠12週まで、適切な量の葉酸を摂取することで、産まれてくる子供の神経管閉鎖障害になる確率を減少させることができます。妊活において、葉酸の重要性は皆さんも聞いたことがあると思います。

また、妊娠中に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害のリスクが増えるだけでなく、その子供が50歳以上の成人期になったときの肥満や糖尿病、心疾患のリスクも増大すると言われています。自分の栄養管理が、次世代の健康にまで影響すると思うと、きちんとした栄養管理の大切さが身にしみますね。

興味深いデータもあるのですが、日本人は、遺伝子上、葉酸を体内で上手く代謝できない体質の方が多いそうです。また、食の欧米化が進む現代社会において、食事だけでは十分な量の葉酸を補えない可能性もあります。葉酸不足を感じる方は、サプリメントも活用するのも一つの方法かなと思います。食事に含まれる葉酸よりもサプリに含まれる葉酸の方が、吸収率が良く確実に適正量を摂取できます。

当院では、「プラリエ」や「エレビット」という、葉酸等を含有したサプリメントを販売していますので、ご興味のある方はスタッフにお声かけください。

梅雨があけると、本格的な夏に突入しますが、夏に向けて無理なダイエットはほどほどにして、将来の家族のためにしっかり栄養を摂って、元気に過ごしましょう。
看護部

テーマ:

EMMAとALICEについて

みなさん、こんにちは、看護部です。

五月と言えば、「風薫る季節」なんて言われますが、春から夏への通過点、新緑や花々が彩りを増す爽やかな感じが良いものですね。

また、「平成」から「令和」へ時代が移り変わって、気持ちの面でも新スタートという感じです。昭和、平成、令和…3時代を生き抜いたというだけで凄みがありますが、そのうち昭和生まれというだけで、驚かれる時が来そうです(笑)
そろそろ本題に入りたいと思います。


前回ERA(子宮内膜着床能検査=エラ)についてブログを書かせて頂きましたが、今月はEMMA(子宮内マイクロバイオーム検査=エマ)・ALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査=アリス)について書こうと思います!


「健康には腸内フローラが大事!」なんてよくテレビで見ますね。私も最近、健康のために乳酸菌!意識をしてます☆

その乳酸菌、子宮内にもいて着床や妊娠の維持に大きく関わっている事が最近分かってきました。EMMAはどんな細菌がどのくらいいるかをみる検査になります。乳酸菌のような善玉菌が優位な状態であれば問題ないですが、悪玉菌が優位になっていたり、もしくは何も菌がいない場合は治療することで子宮内環境を整えることができます。

ALICEは細菌感染によって子宮内に炎症が起こっていないかをみる検査になります。もし、炎症が認められれば、出てきた病原菌に対して抗生剤や乳酸菌製剤などを使って治療していきます。


健康にも、妊活にも乳酸菌って大事なのですね。乳酸菌を取るように意識してから、乳酸菌のエサになるオリゴ糖を取るようにしています。加熱にも強いとのことで、家では調理の際に砂糖ではなくオリゴ糖を使用するようにしています。乳酸菌を取って、育てる!これからも続けていきたいです☆


脱線しましたが、EMMA・ALICEはセットの検査となります。一つの検体でERAも見ることも出来ます。もしご興味があればパンフレットがございますので医師や看護師にお声かけください。

看護部 
皆さんこんにちは!看護部です。
4月といえば桜ですね。仙台市は4/5に開花、4/10に満開宣言が出されました。昨年より6日遅いが、平年より6日早いとの事です。当クリニックの近くの榴岡公園は桜の名所の一つとして、多くの花見客で賑わいます。毎年、暖かくなったら急に冷え込むことはありますが、今年は満開宣言が出てすぐに雪が降るなど、まさに「桜隠し」でしたね。雪が乗った桜もなかなか綺麗ですが、桜にとっては試練の雪でした。まだまだ寒暖の差があるので皆さん体調に気をつけてお過ごしくださいね。そろそろ本題に入りたいと思います。

最近お問い合わせの多いERAについてお話ししたいと思います。
良好胚を移植したのに着床に至らない方、着床に適した時期を知りたい方、胚移植を行うタイミングを把握したい方にて当院ではERA(子宮内膜着床能検査=エラ)検査を行う事が出来ます。
ヒトには「着床の窓」があると言われています。

「着床の窓」とは、胚(受精卵)が着床出来る子宮内膜の受け入れ可能な時期のことで、通常は月経が始まってから19日目頃と言われています。 しかし、この「着床の窓」に個人差があることが分かってきました。いくら良好胚を戻してもいてもなかなか妊娠できない方は着床の窓が関係しているのではないかといわれています。
ERAは、移植と同じ状況を作り、移植日となる日に子宮内膜を取って検査します。検査会社の統計結果から、検査を受けられた患者様の30%位の方がずれているとの結果が返ってきているとのことです。
検査ご希望の場合、検査の時期と結果を待つ期間を設けなければならないので移植周期を1~2周期見送る必要があります。検査料金も発生するため、検査するか悩まれてご相談頂くこともあります。

当院では、2018年4月頃から検査を導入していますが、着床の窓がずれているとの結果が返ってきている方もいます。
患者様からは、「ずれていないに越したことはないけど、今までうまくいかなかった原因が分かって良かった」との声も聴かれています。
また、ERA検査は1つの検体で一緒にEMMA(子宮内マイクロバイオーム検査)・ALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査)を受けることも出来ます。そちらについてはまた次回お話ししたいと思います。

検査についてのパンフレットもご用意しておりますので、詳しく聞きたい方は医師や看護師にお声かけください。
看護部