患者さまの声

患者さまの声

患者さまからのお便りをご紹介します

当院の前身である吉田レディースクリニックの頃から患者さまにお寄せいただいた、貴重な治療体験談です。これから治療を考えている方、また現在がんばって治療されている皆さまにとって、きっと励みになると思います。

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検査を嫌がっていた夫に無精子症がみつかり、他施設での機械的な対応に夫婦2人の人生も考えたが…

クリニックに通い始め治療を受けてから、子どもを授かることができ、現在妊娠9ヶ月を迎えました。
 結婚してから10年目で妊娠まできましたが、これまで振り返ると、いろいろな想いがあります…

 26歳で結婚し、最初の2~3年は妊娠しにくい体質なのかとも思いましたが、そろそろ…と思い婦人科を受診しました。私だけが検査、治療をしてきましたが、通院から1年近くで主人の精液検査もすすめられました。
自分は大丈夫と思っていた主人は検査を嫌がり、そういう治療や検査をしてまで、本当に子どもはいるのか?という話にもなりました。
色々なことを経て実際検査をすると、ほぼ精子はない無精子症と言われ、高度医療を受けられる病院へと紹介状をかかれました。その時に医師より
「子どもがいない人生もありますよ」
と言われ、頭が真っ白になったことを覚えています。
まだ20代後半、早く治療すれば…という思いで紹介された病院に行きましたが、そこで言われることも同様、ほぼ精子数が~10個あるかないかなので主人の手術を…と言われました。顕微授精の話などもされましたが、心の整理がつかないまま、怖いという思いだけがありました。
また、分からない用語、治療の説明をしてもらったことの質問をしても、機械的対応をされることに、次第に心身ともに辛くなってきました。
年齢と共に可能性が…といわれ、早く治療した方がいいと言われても、病院を、先生方の対応を親身と考えられず、通院することも苦痛になってきました。
30歳すぎていましたが、一度治療をやめ、もう一度考えなおしました。
なんとか奇跡的に精子がふえたりしないかと考え、漢方や鍼治療などもとり入れてきました。
主人の考え方も変わってきて、色々なことに協力的、理解を示してくれたり、治療も自らの負担だけでなく私の心、体の負担も考えてくれるようになりました。
一度治療はやめていましたが、その間2人で旅行にいったり、飲みにいったりもするようになりました。

 2人の人生でもいいのかな…と思う反面、どこかでやっぱり子どもがいたらもと楽しいのかな…自分の子どもに会ってみたい。と思いが残り、もう一度だけ医療の力をかり、信頼できる病院選びをしようと思いました。
ネットや知り合いからの情報でARTクリニックを選ぶと、とても親切、ていねいな対応で、まず安心できました。先生方も親身かつ柔らかさがあり、話しやすく、今までとはちがい ほっとできる感がありました。
前回病院同様説明をきいて分からない部分も、改めて看護師さんに聞きやすく、スタッフの親身さだけでなく、温かみのある対応に救われてきました。
実際、採卵・顕微授精へと進むことにすると日々治療への不安、結果の心配…など気持ちが不安定にもなりました。心身だけでなく、職場の人に言いたくない気持ち、経済的負担などなど。時には結果がだめだったら…また、仕事を休む日が増える…など考え悩んでいると、スタッフの方が話を聞いてくれたりしました。
「どうしてだめって思うの!!」 「私達は成功することしか考えていないの」
など、励ましてくれたりもしました。
治療当日も、「大丈夫?」とそっと声をかけてくれたり、気づかってくれたり、本当に気持ちに寄り添った対応をしてもらってきました。優しさだけでもなく、専門性をもち、時には凛とした判断力で意見を言ってもらったこと、常に授かるよう願ってくれて対応してくれたことに感謝致します。

 病院にいくと、同じように悩んで頑張っている方がこんなにもたくさんいるんだなーと思っていました。それぞれ症状や状況は違くても、みんな悩んで苦労して通院していることは同じだと思います。
いつまで続けるか…そういうことも日々悩みますが、そうして自分自身、または夫婦で考え進んでいることが常々色々なことを学んでいるのだなと思います。
お互いの大切さ、周りの人々の温かさ、命のいとおしさ、人の痛みや苦しみの理解
結婚から10年、長くかかった道のりでしたが、いろいろな人に支えられて、ここまできたことを感じます。
きっと、これから子どもを授かり、育てていく中でも悩みもたくさんあるのだろうと思い、今後も1つ1つのりこえていきたいと思います。
スタッフの皆様、ありがとうございました。
これからもたくさんの方を支え、救ってください。