患者さまの声

患者さまの声

患者さまからのお便りをご紹介します

当院の前身である吉田レディースクリニックの頃から患者さまにお寄せいただいた、貴重な治療体験談です。これから治療を考えている方、また現在がんばって治療されている皆さまにとって、きっと励みになると思います。

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治療で知り合った友人たちと情報を交換、励ましあい、長い治療の末…

私達夫婦は、結婚14年目に第一子、その2年後に第二子を授かりました。なぜ、それ程長い年月がかかってしまったのか。それは、私達が不妊治療のことを知らなさすぎたからだと思っています。

主人は結婚後すぐに子供を希望しましたが、私は「まだ若いし、そのうち自然に…。」と軽く考えていました。
でも2年たっても妊娠しなかったので、不妊治療について調べ始めました。
「専門病院では、すぐに体外受精を勧められる」とか「治療の知識が多すぎる患者は、治療が長引く傾向がある」などと本やネットで目にした為、あえてよく調べないまま近くの婦人科クリニックを受診しました。

 その後、吉田レディースクリニックを受診するまで、転勤もあり、5つの病院で約10年間治療を続けました。後から考えると、不妊専門ではないと、基礎検査すらきちんとしないまま、タイミング指導や排卵誘発を行っている病院が多かったです。

よく、「なぜ、そんなに長い間あきらめずに頑張れたの?」と聞かれます。それは、主人をはじめ周囲に応援してくれる人がたくさんいたから。そして、同じく不妊治療をしている友人と知り合えたから。

 私は、結婚5年目で初めての妊娠、しかし安定期目前で流産を経験しました。その時、妊娠を自分の事の様に喜び、流産を同様に涙する人がとても多く驚きました。
「私達を応援してくれる人がこんなにたくさんいるんだ…。」と。
みなさんの周囲にも、声に出さずとも応援してくれている人がたくさんいるはずです。

 以前通院していた病院では患者が集う場があり、そこで何度か会ううちに連絡先を交換しました。時々集まって、治療の進捗状況や新しい治療や病院の情報、他人に言われて傷ついた事や愚痴、時には治療に全く関係のない(例えば、芸能ニュースやドラマなど…)話で盛り上がりました。ストレスを発散し「よしっ、次回の治療も頑張るぞ!!」と軽やかな帰路についたものです。そして、そのようにして知り合った方から吉田レディースクリニックのことを聞き、転院しました。

 当時の私達は、もうすでに6度の採卵、7度の移植を行っていました。夫婦とも大きな原因もなく(軽度の排卵障害と多少精子の動きが悪いかな、という程度)移植までは問題なく進む、申し分のない受精卵が育つのに着床しない…妊娠判定の度に医師から「なぜだかわからない。今回はうまくいったと思ったのになぁ…。」と言われ続け、どうしたら良いのかわからなくなっていました。その時、ひと足先に転院した方から、妊娠には到っていないまでも状況がかなり好転していること、同様の友人が他にもいることを聞き、待合室に置いてあった不妊の情報誌を数冊私のためにもらって来てくれました。それには吉田レディースクリニックのページがあり、夫婦で相談して転院することにしました。
吉田先生は、「長い間大変だったね。すぐやってみましょう。」とおっしゃって下さり、一通りの検査を終えるとすぐに治療に入りました。

 残念ながら最初の体外受精は陰性。
吉田先生は「うーん。これはできてると思ったのになぁ…。」と。前の病院の医師と同じなのかと思った瞬間、後に続く言葉に驚きました。
着床しなかったから、私には合っていなかった、次回は排卵誘発の方法をがらっと変えると。
以前は、良い受精卵ができているのだから排卵誘発は変えない方が良いと言われていたからです。
「しばらく吉田先生の言う通りにしてみよう。」と思いました。
結果、次の採卵を最後にすることができたのです。

 不妊治療は、ストレスの塊です。でも、同じ悩みを持つ方々と話すことでストレスを発散できるかもしれません。私は大いに発散し、次の治療に向けてモチベーションを上げることにも役立ちました。結果、あきらめずに治療を続けて2人の子供に恵まれました。
現在治療中のみなさんにも、良き治療仲間さんができるといいですね。

 私の様に長く治療を続けつらい思いをしている方が1人でも減るように、また1人でも多くの方が念願の我が子を胸に抱けるように、切に願って書かせていただきました。私達夫婦の経験が参考になると嬉しいです。