みなさんこんにちは。医療技術部の胚培養士です。
10月17日に宮城県医師会館で行われた、
第63回東北生殖医学会総会・学術講演会に参加してきました。
この学会は東北地方で年に1度行われるもので、今回は宮城県での開催でした。
医師が全員参加のため、この日の午後の外来を休診とさせていただきました。
皆様には大変ご不便をおかけいたしました。
さて、今回の学会では
「異常分割動態の違いは臨床成績と出生時転帰に影響を与えるか」
という題で発表しました。
【異常分割】とは…
受精卵が成長していく上で、1個の細胞が2個に割れてどんどん増えていくことを分割といいます。
分割が上手くいかないと1個の細胞が3個に割れてしまったり
2個に割れたのにまた1個にくっついてしまったりすることがあり
この分割のことを異常分割といいます。
この異常分割にはいくつか種類があります。
また、1個の受精卵で何度か起こることもあります。
異常分割という名称のため、移植しても良い胚なのか
心配される方がいらっしゃいます。
これまでの報告では妊娠率等、正常分割胚と変わらないとするものが多く
当院でも異常分割があったとしても移植を行っております。
発表では、異常分割の種類や異常分割が起きた回数に着目し
妊娠率や生まれた子供に影響があるのかどうかを検討しました。
今回の検討では異常分割の種類や発生回数は妊娠率、生産率
出生時の男女比率、出生時体重に影響を与えないとの結果になりました。
異常分割があったとしても移植して良いとすることはこれまでと変わりません。
ただし、移植胚はグレード、他たくさんの項目を見て決定していきます。
同じグレードで他の項目もあまり差がない時には
異常分割の有無で決めることもあるかもしれません。
なにかご不明な点、不安なこと等ございましたら医師や培養士にご相談ください。




