患者さまの声

スタッフブログ

こんにちは。医療技術部です。

イスタンブールコンセンサスという全世界のヒト生殖医療における
共通認識を定める教科書的存在が2011年版から14年ぶりに更新されたので
先日部署内で講習会を開催しました。

一番大きな変更点は「動的評価」が追加されていることです。
動的評価って何ですか?となる人がほとんどだと思います。
簡単に言うと「写真しかなかった時代に動画が導入されました」みたいな感じです。
どうでしょうか、すごく大きな変化のように感じてもらえますでしょうか。

現在はほぼ当たり前に使用されているタイムラプス搭載培養器。
当院でも利用を推奨していますし、国としても先進医療として扱っています。
10-15分に1回、育てている受精卵全ての写真を撮ってくれるので
パソコン上で動画形式での受精卵観察ができます。
わざわざ受精卵の状態を確認するために培養器の外に出す必要がありません。
受精卵にとって最適な温度、気相で常に育てられるとても便利な培養器です。
2011年はまだこれが普及し始めた頃。導入している施設も多くはなく、
論文もあまりありませんでした。
上記理由で、2011年版イスタンブールコンセンサスは
人間が観察したタイミングのみのデータで構成された
沢山の論文で成り立っていたわけです。

14年の月日が経ち、タイムラプスでのデータを使用した論文が数多く発表され、
今回の2025年版イスタンブールコンセンサスには動的評価が沢山盛り込まれています。

知識、常識のアップデートも我々培養士の大事な仕事です。
当院に通ってくださる方に正しく新しい情報をお伝えできるよう、部署としても取り組んでまいります。