患者さまの声

スタッフブログ

皆さんこんにちは。
昨年末に引続き、ラボの岸田理英です。

「日本卵子学会」は不妊治療業界、3大学会の1つです。
畜産や生殖工学分野からも、動物を用いた体外受精や顕微授精の研究が多く発表されます。当院からは私を含む2名が発表してきました!

一つ目は、元気な精子を集めるときに使う培養液を検討した内容です。
体外受精や顕微授精を行うとき、精子はとても丁寧に洗浄され、ゴミや雑菌を除去する必要があります。
そして、洗浄をしながら受精能力を持った元気な大人の精子を集めていくことになります。この洗浄のときに使用する培養液は、多くの会社から様々な効果が謳われたものが出ています。

今回、より「頸管内環境に近い状態を再現した」培養液が開発されたので、当院でもその効果を調べてみました。
その結果、精子の運動性や受精卵の発育は全て今まで使用していた洗浄液と同じ成績となりました。今後さらに検討を重ねたうえで当院で使用していくかを決定したいと考えています。

私の発表では、受精卵が胚盤胞になるかどうかを、早期に見極められないかを検討しました。
当院では皆さんに受精から3日目に来院して頂き、Dr.と相談しながら割れた状態の胚(6分割胚や8分割胚)を見て、胚盤胞で移植や凍結をするのか、それとも、3日目の状態で移植・凍結をするのかを決定して頂いています。
【参考:胚移植の実施と受精卵の凍結】

そのときに、胚盤胞になりうる胚をより高率に選別できるといいなぁ~と思い、ラボでは検討を重ねてきました。

その結果、
授精をすると卵子の中に現れる丸い「前核」というものが
「消える時間」と、「一番最初の分割(卵子の中身が割れること)時間」が遅い受精卵は、発育があまり良くないことが分かりました。

さらに、この2つの時間が遅い受精卵は、胚盤胞移植を行っても妊娠率が低いことも分かりました。
今後さらに検討を重ね、患者さんにフィードバックできるような体制作りを行っていきたいと思っています!

当院理事長も座長として参加しました。
座長とは、発表の司会進行訳を担うと共に、積極的に発表者へ質問をしたり、発表者の内容を掘り下げて考察をするなど、とても重要な役どころなんですよ~!

当院ラボでは、積極的に学会参加をしています。
これは、他施設での研究や新しい技術・知識を得るためでもあり、自分たちの研究について他施設と意見交換をできる場でもあるからです。
今後も、患者さんにフィードバックできる検討を進めていきたいと思います。
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