患者さまの声

スタッフブログ

こんにちは。
医療技術部・胚培養士界のナナフシこと菅野です。

11月16日・17日に山口県で開催された日本生殖医学会に参加してきました。
当院からは、理事長、野田医師が参加し、泌尿器外来の菅藤医師、小林医師、培養士の山田、菅野が講演・発表してきました。
その中でも培養士の発表演題について紹介します。

『前核の出現消失時間が胚盤胞発生に与える影響』
(発表者:山田)

普通、受精卵は培養器の中で育てている為、発育をずっと見ていることができません
タイムラプスインキュベーターは、受精卵を育てながら、15分毎にカメラで撮影しているため、動画のように受精卵の発育を観察することができます
そのため、ひとつひとつ違う受精卵の発育具合を見ることが出来ます。
今回は、精子と卵子が受精する際に現れる【前核】という合図を見て、発育の良し悪しがあるのか見てみました。
すると、受精卵から着床寸前の胚盤胞という段階に発育するものと、しないもので前核(受精の合図)の出現時間や消失時間に違いがありました。
そのため、前核を詳しく見ることで、その受精卵が胚盤胞まで発育する可能性が高いかどうか予測できるかもしれません。

原精液所見が基準値以下の場合c-IVF(体外受精)は可能か』
(発表者:菅野)

通常の体外受精(c-IVF)は、精液を調整した後、元気な精子が多く集まらないと行えません
また不妊症の原因は、女性・男性に同じくらいの割合があり、男性不妊症では、体外受精の成績が下がってしまうとの報告もあります。
多くのクリニックでは、精液検査の時に世界保健機関(WHO)の正常精液所見を基準にして、男性不妊症と判断しています。
でも、この基準値以下だと本当に体外受精が行えないのか検討してみました。
結果として、程度にはよりますが、男性不妊症であっても体外受精の成績は下がらない事が考えられました。

今回は山口県開催!ということで、スタッフたちからフグ食べれるじゃん!!
と言われ期待に胸を膨らませて行ってきました。
しかし、一日中学会に追われておいしいご飯を食べる余裕も無く、
学会から出されたお弁当の冷た~いフグの唐揚げを食べて『ヨシッ!フグ食べた!』と納得して帰りました(笑)
せめて同じ部署のスタッフには、フグを食べさせたい!と思い、お土産にフグを買って仙台へ帰ったのでした。



・・・・・・・・フグせんべいですけどね(笑)