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妊活。はじめの一歩。

4月になり日差しの暖かい日が増えてきましたね。
年度スタートの月です。4月から不妊治療の保険適応が始りました。これを機に妊活を開始しようと考えている方や体外受精へ進まれる方がとても増えてきています。
私たち看護部もよりよい治療を提供できるよう努めていきたいと思います。

今月は妊活を開始しよう!妊活中!治療によって妊娠された方に、摂取して頂くとよい栄養素の中の1つ【葉酸】についてお伝えします。
妊活期、妊娠中の適切な栄養摂取と健康維持は、生まれてくる赤ちゃんのためだけではなく、今の自分の生活を快適に過ごすためにも大切なことです。

ちなみに4月3日は日本先天異常学会が定める【葉酸の日】です。

【葉酸】は、ビタミンB群に含まれる水溶性のビタミンです。
新しい赤血球をつくったり、妊娠初期の活発な細胞増殖を助けるなど胎児の発育にとって欠かせない栄養素なのです。
妊活期から妊娠初期の数週間は胎児の神経管が形成される大切な時期です。神経管は脳や脊髄など重要な器官で、この神経管の形成時期に母体が摂取する葉酸の量が関係するとされています。
妊活・妊娠中には葉酸の需要は増大するので通常の2倍以上の葉酸が必要になります。

葉酸を多く含む食品・・・緑黄色野菜、果物、豆類、海藻類 ( ホウレンソウ、枝豆、いちご、アボカド、きな粉、ごま、わかめ、のり )

葉酸の食事からの摂取推奨量(18歳以降)

240㎍/日

妊活中~妊娠中

+400㎍/日 栄養補助食品(サプリメント)


葉酸は水溶性ビタミンの為、熱に弱く水に溶けやすいので調理により損失を受けやすいのです。体の中で利用されるのは50%程度と推定されます。

納豆1パック・・60㎍
                       
イチゴ5粒・・90㎍
             
なかなか毎日摂取するのは難しい!

そのため、妊活中~妊娠中は食事に加え、400㎍/日の栄養補助食品(サプリメント)からの摂取が厚生労働省も推奨しています。

胎児の生育に関わる非常に重要なビタミンで、妊活・妊娠中には葉酸の需要は増大し通常時の2倍以上の葉酸が必要になると言われています。

葉酸摂取のポイント
葉酸の吸収と代謝には、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12の5つの栄養素を同時に摂取することにより体内で葉酸を上手く働かせる事ができます。
つまり、ビタミンは体の中で手をつなぎ協力し合っているのです。
◊ ビタミンCは葉酸の働きを維持し、より活性化させます。
◊ 赤血球中のヘモグロビンの生成に関わっていて、不足すると貧血などを起こします。

栄養素の必要量は、食事から摂取できることが理想ではありますが、なかなか 難しいのが現状です。また、サプリメントに頼りすぎると、他の栄養素とのバランスが崩れてしまう心配があります。サプリメントは過剰摂取にならないように気を付けながら、上手に活用していきましょう。

当院でも葉酸サプリを採用しております。もちろん、ご自身で買って摂取していただいているのがあるなら、それで十分です。

ご質問などございましたらお気軽にご相談下さい。

看護部