ブログカテゴリー: ラボより

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ART生涯研修

こんにちは
医療技術部の馬場です。

3/4、3/5 に東京で開催されたART生涯研修に参加してきました。

3/4 のART生涯研修は、実技的な講習会で、こちらには講師として当院の医療技術部主任が参加しました。

小さな病院では培養士が少ないことが多く、他の培養士の顕微授精や凍結・融解の技術を見たり、習うことが少ないため、 このような研修会を開催し、みんなで技術向上を目指そうというものになります。

3/5 は講演会でした。理事長先生が会長を務め、当院では、医療技術部の菊地主任、看護師の大村副主任、培養士の馬場が参加しました。英語での講演もあり、同時通訳してくれるものの、両方の声が聞こえてきてどちらを聞けばいいのだろう状態…。ですが勉強になりました。

今回の講演で、世界のART動向についてのお話がありました。
当院のIVFセミナーを受けた方はもうお分かりかもしれませんが、 世界で一番ARTを行っている国がどこかご存じですか?

人口が多い中国?アメリカ?
経済的な支援が整備されているヨーロッパ??

…正解は、『 日本 』なんですよね。

2014年までにARTで誕生した子供は、なんと431,626人!
20人に1人はARTで誕生したお子さんになります。

えっ!アメリカじゃないの?と驚く方もいるかも知れません。
理由は、アメリカは治療費が高額

そのため治療を行う方って日本に比べると少ないのです。

もう一つの理由は、日本は晩婚化の影響などでARTに進む方が他の国よりも多いためです。 なので、一番治療を行っている国は『日本』なのです。

国ごとに倫理観や、宗教など、異なることもありますが、
新しい技術や、より妊娠率を高くできるような技術はお互いに取り入れていきたいですね。

こんにちは。
医療技術部の岸田です。

1月9日に東京浅草で開催された
日本臨床エンブリオロジスト学会に参加してきました。
当院からは胚培養士3名が参加し、
特別講演(主任)とポスター発表(佐藤、岸田)をしてきました。
こちらの学会は初めての参加となりましたが、非常にためになる話が聞けました。

培養中にゴミのようなものが浮かんでいることがたまにあるのですが、
それを顕微鏡で拡大して見ると何となくモゾモゾ動いているように見えるのです。
細菌汚染かも・・・?と心配になり、
専門業者に細菌検査をお願いしてみましたが、結果は陰性。
いろいろ調べてみましたが、正体を特定できずに長い間モヤモヤしていました。
それが今回の学会でようやく判明し、タンパク質の塊とのことでした。
これだけで今回の参加費の元がとれた気がします。

もちろん培養中のタマゴに悪い影響はしませんのでご心配なく!

学会の帰りに上野駅で時間が余ったので
アメ横近くの立ち飲み屋にふらっとよってきました。
ビールの大瓶が420円と安い!
おつまみはモツ煮込みがすごく美味しかったです!
こんな店が近所にあったら毎日行っちゃいますね。
また上野に行った時は立ち寄りたいです。

▼ 発表したポスター ▼

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2014年 ARTデータ

こんにちは、胚培養士の馬場と申します。

みなさま、日本産科婦人科学会をご存知でしょうか?
簡単に言うと、女性の健康や出産をサポートし、より良くしていこう。
という学会で、産科・婦人科に携わる大学や病院が入会しています。
治療を行う上での取り決めや、倫理について定められており、
それを守りながら大学や病院は運営をしています。

最近、2014年度 ART(生殖補助医療)の全国データがでましたので、
今回はこちらを紹介したいと思います。

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青のグラフ(妊娠率)と紫のグラフ(流産率)だけ見て頂ければOKです(*’▽’)

このデータから読み取れる大きな点としては、
年齢が上昇するにつれて妊娠しにくくなること。
そして流産する可能性が高くなること。
これが今の日本の体外受精の現状ということになります。

まずは、日本の体外受精の現状を知っていただければと思い、投稿してみました。

これから少しでもみなさまに情報を提供していけたらと思っております。
お会いできる機会は少ないかも知れませんが、少しでもお力になれたら嬉しいです。

胚培養士 馬場

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胚培養士の役割

こんにちは。胚培養士の山田と申します。
はじめましての方や当院でお会いした方もいらっしゃるかと思います。
そんな胚培養士について、少しご紹介いたします。

胚培養士は、それほど知名度が高くない職種だと思いますが、
生殖補助医療において、なくてはならない存在です(自分でいうのも何ですが)。
もちろん、医師、看護師、事務、心理士などのスタッフも必要不可欠です。

そんな、胚培養士の業務は主に以下の通りです。
・卵子、精子、受精卵(胚)の培養
・体外受精、顕微授精
・卵子、精子、受精卵の凍結保存
・培養液および培養環境の管理
・凍結卵子、精子、受精卵の保管管理
・最新の技術、知識の習得 
など、多岐に渡っています。

現在当院では、IVF説明会、採卵後、凍結融解胚移植決定時に胚培養士が患者さまに
直接ご説明させていただく機会がございます。
受精卵を実際に見ている胚培養士から直接お話しが聞きたいというお声もあり、今後はその機会を増やしていくことができればと準備中です。

患者さまと直接お話しをすることは、私たち胚培養士にとっても、大変励みになります。
少しでも早く患者さまのご希望にお応えできるよう励んで参りたいと思います。

今回、はじめてのブログ投稿で少々固くなってしまいましたので、
次回の胚培養士の山田ブログは気楽に記載したいと思います♪
乞うご期待🎶

胚培養士 山田